わたしに何が起こったか!!

暴走族・チーマー・友人の自殺・薬・DV・海外 
若いころに私起こったすべてを書こうと思いました。

海外 AUS その4 引っ越しと別れ

拓郎はなんだかウキウキ帰ってきた。
帰ってきて楽しそうに家の人たちと話していた。
なんにもなかったように過ごしていた。


部屋に帰ってくるのはとても遅かった。
翌日学校があった私はウトウトしながら部屋に拓郎が戻ってくるのを待った。
3時ごろ部屋に戻ってきた拓郎に私は家を出ることを伝えた。


拓郎は一瞬びっくりしていたが私が決めたことならそれでいい。と言った。
私も一緒に暮らさないほうが私たちにはいい距離だと言った。
翌日学校からタカに電話した。
タカは夕方に迎えに来てくれると言った。


学校から帰ったら拓郎はいなかった。
今日はもう帰らないと家の人に伝えていた。
私は家の人に拓郎の事をよろしくお願いします。と伝えて迎えに来てくれたタカと一緒に新しい家に越した。


新しい家は家から海まで300mのとてもいい環境の町だった。
家の人たちはみんなサーファーで波に乗るためにこの国に来ている人だった。
私も日本でなんちゃって程度だけれどボディーボードをしていたので、その日から学校から帰ると家の人と海に行く日々が続いた。


夜はみんなでネタを吸って波の話や日本の海の話を聞いていた。
その家も毎日のようにいろんな人が訪ねて来た。
サファー達はみんなロン毛で話も楽しく居心地は最高だった。
もうすぐ学校が終わって帰国しなくてはいけない日が迫っていた。
みんなが観光ビザは3か月入れるよ。
帰りのチケットは捨てることになるけどまだいれば?
と言われて私はすぐに後2か月この国にとどまることを決めた。


思い出したように友介に電話を入れてみた。
友介は怒っていなく「もう帰ってこないのか?」と聞いた。
私は「もう帰らない。暴力ももう嫌だし、一緒にはいられない。」と伝えた。
友介は答えなかった。
私は沈黙が怖くて
「いままでありがとう。じゃぁね。」と言って電話を切った。

海外 AUS その3 喧嘩と家出

拓郎は私からお金を取るためにここに呼んだんだ!
そう思った。
私は拓郎がネタでぶっ飛んでいるのが覚めるのを待った。
もうネタはない。
また私にお金をせびってくるはずだった。
家の人にも拓郎とちゃんと話がしたいからネタを渡さないでほしい事。
お金を貸さないでほしいとお願いしていた。


拓郎がぶっ飛んだ後寝ていたところから起きてきた。
拓郎はみんなの様子が違うことを瞬時に気が付いた。
私は拓郎を部屋へ連れ戻した。
そして問いただした。
お金のために私を呼んだのか?みんなから借りたお金をどうやって返すつもりなのか?
何に使ったのか?
拓郎はただ「お前を一緒に楽しみたかっただけだ」と答えた。
私はお金のために私を呼んだんだろう!と静かに攻めた。
拓郎は家を出た。
その日から拓郎は帰ってこなかった。


私はすごく心配した。言い過ぎたとも思った。友人だったから。
私はリビングで拓郎の帰りを待った。
2日が過ぎた。
学校に行っている間に帰ってきてるかも?と期待をして家に帰り部屋を開けても拓郎の帰ってきている様子はなかった。


家にはいつも誰かが遊びにきていたからその人たちにも聞いてみた。
みんなそのうち帰ってくる。としか言わなかった。
私はもうこの家にはいれないな。と感じていた。


そんなある日一人ロン毛のとてもかっこいい人が遊びに来た。
彼は足にタトゥを入れた帰り道でもともとこの家に住んでいたタカという男だった。
今は海のそばのアパートで暮らしていると言った。
部屋はルームシェアと呼ばれる部屋で一部屋に3人分のベットがある2部屋の家で暮らしていた。家賃も一部屋を3人で割っているから随分と安かった。
部屋に一つ空があると言っていた。
私はその部屋に移らせてほしいとお願いした。
帰国日予定まであと3週間くらいだけだったがお願いしたいと・・・
タカは「いいよ」と言ってくれた。
私は拓郎が帰ってきたらすぐに引っ越すことを伝えた。


翌々日拓郎から電話が来た。
家の人が取った。私は部屋で荷造りをしていた。
部屋に呼びに来てくれた。
私が心配していることを伝えてくれたらしかった。
「もしもし?」
「おれ?怒ってる?」
拓郎の陽気な声が聞こえた。
「どこにいるの?心配したよ~」
私が言うと拓郎は「女のところ!」と答えた。
私は
「どこでもいいけどちゃんと言って、じゃないと眠れないよ。気を付けて帰ってきなね」とだけ言って電話を切った。


その日の夜拓郎は帰ってきた。

海外 AUS その2 泥棒と借金

私は学校が終わるとその日はまっすぐ家に帰った。
拓郎は家にいなかった。


部屋に入りクローゼットを開けた。
鞄は朝出かけたところと全く同じところにあるように見えた。
ホッした。
自分の通学かばんを置き、夕食の買い物をしようとお出かけ用のカバンを取った。
何の疑いもなく鞄を開けた。
小さなポケットのファスナーも閉まっていた。
ただ買い物に行くのに持っていくのな?と思い入っているパケを出していこうと思い小さなファスナーを開けた。


入っていなかった。
拓郎が取ったんだ。鞄をあさったんだ。あんなに昨夜吸ってたのにまた吸ったんだ。
鞄をあさったのに元の位置に戻したんだ。私のカバンを勝手に開けたんだ。
いろいろな思いが私の頭の中を駆け巡った。


小さなテーブルの前に座って考えていた。
よ~くテーブルの上を見るとそのパケがあった。
中身は減っているのかわからなかった。


拓郎が帰ってきた。
私は鞄をあさったの?と聞いた。
拓郎はお前が隠しそうなところはだいたいわかるよ!と笑いながら言った。



それからもたびたびお金を貸していた。
拓郎と一緒に暮らして3週間目位だったか、その日も拓郎はネタを吸ってぼーっとした顔で「お前はもっとお金を持ってくると思っていた」と言った。
私は ハッとした。
拓郎と一緒に暮らしだしてからほとんどの生活費は私が支払っていた。
ただ私は拓郎と付き合っている訳でもないし「居候」の身分だから当然かな?とも思っていたが、ネタを買う時のお金はかなり渋って出したり出さなかったりだったのだ。


私は一緒に住んでいる人たちに聞いた。
拓郎にお金を貸しているか?そのお金はいつ返してもらう約束なのか?


ビックリだった。
みんな拓郎にお金を貸していた。全員合わせると20万ほどになっていた。
何よりビックリだったのはそのお金を返すめどは友人がもってくる。との事だった。