わたしに何が起こったか!!

暴走族・チーマー・友人の自殺・薬・DV・海外 
若いころに私起こったすべてを書こうと思いました。

中学 その6

ふかふかのシートの運転席にはさっき声をかけてくれた人が乗って、
隣には頭がツンツンしている前歯のない人が乗った。
隣にはさっきまでいなかった同級生の小松崎が乗ってきた。


小松崎が前の人たちと話しているのを聞いているとどうやら運転している人は魚さんという人、助手席はあきらさんという人だとわかった。
魚さん・あきらさんは名前は聞いたことあったのですぐに私の4つ上の先輩だとわかった。
魚さんは家が魚屋さんなのでみんなから魚さんと呼ばれていて喧嘩がとっても強いということだけ知っていた。
あきらさんは7人兄弟の3番目で上のお兄さんたちもヤンキーだということしか知らなかった。


いい匂いのふかふかのシートの車はとっても乗り心地が悪かった。
シャコタンと呼ばれる車でマンホールや道路の凹凸をよけて走るからグニャグニャ走っていてちっとも快適ではなかった。


30分くらい走ったのかな?大きな駐車場についた。
そこには爆音のバイク・カラフルな車がたくさんにて表にはウンコ座りしている人がたくさんいた。


どうやら集会らしい。


その名前は「アー〇ーキ○〇」
私たちの街だけではなくいろいろな町の人たちも来ているようだった。
車の窓から見ただけでも物凄い数の車と人だった


魚さんが「池山、車から絶対に降りるな。もし、誰かが来ても車から降りるなよ」
といい、あきらさん・小松崎と降りて行った。
一人残された車には次々といろんな人が窓越しに話しかけてくる。
「一人?降りてうちらといるといいよ」
「あれ?魚さんは??」
「こっちに来ておきな」
「ジュースでも一緒に買いに行こう」


本当に入れ替わりいろんな大人の男女が話しかけてきたけれど
私は頑なに「いきません。」「ここで待つように魚さんに言われてます」
を繰り返した。


しばらくするとニコニコ笑った魚さんが缶ジュースを持って帰ってきた。
私はなぜか「ホッと」した。
魚さんは窓越しに「ほい」とジュースをくれた。
「お前、よく出なかったな。出てたら俺責任取れなかったよ~」
とニヤニヤしていた。
私には意味がよくわからなかったけれど、私の行動は間違ってなかったんだと思った。


少ししたらまた車で移動して大きい公園についた。
そこからは歩いて公園の中に移動するらしく、魚さんの後ろにくっついて歩いていった。
小さな広場があってそこに顔の知ってる人たちが集まっていた。


何組かのグループに分かれていて一つは同級生や一つ下の子たちの輪があった。
誰かが「池山ジャン!」と言われ振り向くとそこには小松崎の仲間たちがいた。


魚さんが「ここにいな」といい暗闇に消えていった。
小松崎たちと立ち話していると下のほうに小さな人影があってよく見ると
そこには大浦先輩がいた。
ゲ・ゲ!!まじかと思ってたら大浦先輩はかわいらしく手を額のところに当てて「よ!!」って言ってきた。私は「こんばんは」と答えておいた。


そのとき奥の暗闇から物凄い罵声と人を殴る音が聞こえてきた。
私はこのことには触れないほうがいいなと思い、全く関係ない話を音が聞こえてないかのように周りの小松崎たちに一生懸命話した。


しばらくすると小松崎と仲間の数人が暗闇に消えていき、私のそばにはなぜか大浦先輩と一つ下の大スケってやつだけになった。
大浦「誰ときたの」
私「魚さんです」
大浦 「ふ~ん」
私 「・・・・・・」


話すこともやることもないからどうしようかと思っていたら
あきらさんがやってきて「送っていく」と言われた。
あきらさんはチョッと怖いし魚さんがいいと思って「魚さんは?」と聞いてみた。
あきらさん 「魚・魚 うるせーな。俺が送っていくっていてんだろ!!」
と、どなった。


私はヤバい!


と思ったけれどなぜかあきらさんと帰るのだけは避けなければ!どうしよう?と思っていたら小松崎がふらっときて「池山送ってくよ。」と言ってくれた。
私「あきらさん、小松崎が送ってくれるって言ってるのでお手を煩わせなくてもすみそうです。おやすみなさい」と言って小松崎の単車のほうへ走って行った。


内心ほっとした。


その日は小松崎に送ってもらい家に帰った。


次の日から毎朝家を決まった時間に出てそのまま学校と反対側にある駅前デパートで時間をつぶしてた。
そこに行けば大体小松崎の仲間の誰かがいるからだ


そして高瀬先輩の家や魚さんの車を洗ったりして時間が過ぎて行った。
そんな数日を過ごしたあと、そういえばあの時公園で殴られておいた人は誰だったんだろう?と思い魚さんに聞いてみた。


どうやら誰かと誰かが寝たとかやったとかそういうことのへの制裁だったと言われた。
魚さんが「池山、そこいら辺と寝るなよ。そんなくだらないことするな」と言った。


私は絶対に男友達・その友達とは寝ない、恋愛しないと誓った。


この魚さんの助言がのちのち私を大きく救うことになるとは思わなかった。