わたしに何が起こったか!!

暴走族・チーマー・友人の自殺・薬・DV・海外 
若いころに私起こったすべてを書こうと思いました。

短大 その8 空虚と支配

私が言った「ありがとうございます」の後しばらく沈黙が続いた。


友介が包丁で「行け」と合図をして母親は出て行った。
友介は包丁を持ったままだった。
私は手をパーにして友介の前に出した。
友介は私をみて包丁を自分でテーブルの上に置いた。


しばらく無言だった。
私はそのまま黙っていたがトイレに行くと言って包丁を持って立った。
友介は包丁を私がもっていることを気づいていないようだった。
包丁を持って私はゆっくり下の階へ向かった。
リビングに行こうといた。スリッパをはき忘れていることに気が付いた。
玄関にあった友介のサンダルを履いてリビングにむかった。


リビングはすさまじい光景だった。庭に出る大きな窓ガラスは割れきれいに飾られていただろう置物などはすべて床に落ちていた。
それを母親が一人で片付けていた。
父親も兄の姿もなかった。
母親は私に気付いた。
笑いながら「チョッと汚れいてごめんなさいね。あ!!包丁??ありがとうございます。
探していたのよ。きっと友介がもっていたのね。」と言った。
私はびっくりしてそのまま2階のもどりトイレに行った。
しばらく考えた。友介の親の考えていることや振る舞いかたなど。
ただ考えても考えても私には理解ができなかった。
友介をなだめようとしていることなのはわかったがなんでそうするのかはわからなかった。
友介がとてもかわいそうに思えた。
部屋に戻った。私が出た時と全く同じ姿勢でジーとついていないテレビを見て考えているようだった。
私は友介を包み込むように抱きしめた。
抱きしめながら、私はこの人と一緒にいてはダメだと感じた。


この日から友介は私と寝ているときにとても乱暴で力強く支配力にあふれた振る舞いが増えていった。首を絞められて落ちる寸前で手を放す。といった行為も増えて行った。
私の心が離れていることを感じているのかも?と思った。