わたしに何が起こったか!!

暴走族・チーマー・友人の自殺・薬・DV・海外 
若いころに私起こったすべてを書こうと思いました。

短大 その8 包丁と謝罪

友介の母親に家に来るように言われ仕方なく向かった。
支度も車の運転もかなりゆっくりして、友介の家に着いたのは8:30くらいだったと思う。
家の前に近づくと外に友介の母親が立っているのがみえた。
私を外で待っているのかと思った。
私が車で近づくと気づいたのか母親は家の中に入った。
私は??私を待っていたのでは?なんで入るんだ?と思ったが、車を路駐して友介の家にゆっくり向かった。


ピンポーン

 友介の母親が出てきた。
「遅くなりました。なにがあったんですか?」
友介の母親は「え??」さぁ入って。とスリッパを出した。
私の質問にも答えないし、とてもよそよそしくそれでいてとても対応よく接して来た。


スリッパなんていままで友介の家で履いたことがなかった。
床をよく見るとガラスまみれだった。

友介の家は玄関を入って左に行くとリビング 右に2階に行く階段があった。
私は友介の家にいくとすぐ右の階段で2階に行っていた。
リビングには今まで2回くらいしか行ったことがなかった。
玄関とリビングの間の廊下にはガラスの扉があり、いつも閉まっていたのでリビングの中の様子はいつもわからなかった。


そのリビングに入るところの扉のガラスと扉がめちゃめちゃだった。
リビングも玄関から見たらカーテンが風になびいていて床にはいろんな物が転がっているのが見えた。ぐちゃぐちゃだった。


階段を上がりながら私は
「外で長い時間私を待ちましたか?遅くなってすいません」と言った。
母親は
「外で??待ってなんかいません。外なんかいません」と言った。
私は?????となったが友介の部屋の前まで来ていた。


母親が部屋をノックした。
「友介 来てくれたわよ」そう言ってドアを開けた。
私が見た友介は落ち着いるように見えた。
片膝を立ててジーとついていないテレビのほうを向いていた。
ただ部屋のテーブルの上には包丁が置いてあった。
私は「どうした??」と聞いた。
友介は黙って自分の横をトントンとたたいて座れと言った。
私はそこに座った。
母親はまだ扉の所にいた。


友介が母親をにらんだ。
母親はその場で正座をして私に
「嫌な思いをいままでさせてごめんなさい。今後は気を付けるので友介と仲良くしてください」と頭を下げた。
私はなんなのか全くわからなかった。
ただ友介は落ち着いているのではなく、まずい状態の怒りなんだと感じた。
一通り暴れて包丁まで持ち出してじーと上目づかいで座っている。
とても緊迫した時間が流れていた。


母親は頭を下げたままだった。
そして
「お父さんは具合が悪くてここには来れないけれど、貴方たちのお付き合いをとても喜んでいるし長く続いてほしいと思っています。」と頭をさげたまま言った。


私は友介と母親を交互に見続けることしかできなかった。
友介がゆっくり包丁を手に取った。
触っていただけなのかもしれないが私はヤバいと思っていた。
この状況をどうにか変えないと!と・・・
でも何を言ったらいいのか全然思いつかなかった。

母親が顔を上げた。
友介は包丁を自分の目の前に持ってきて右手に持ったり左手に持ったりしていた。
母親はまた今度は私の顔をみて
「ごめんなさい。嫌な思いをさせたのでしょう。気を付けます」と言った。
私は何かを言わなくてはと思い、
ひとこと「ありがとうございます」と言った。