わたしに何が起こったか!!

暴走族・チーマー・友人の自殺・薬・DV・海外 
若いころに私起こったすべてを書こうと思いました。

中学 その9 いやまと健太

「いやま かずひろ」の話すことややることがすべて大人でかっこよく見えた。
喫茶店で注文するしぐさや、たばこの吸い方、私の決められない注文を決めてくれる行為
すべてが大人でかっこよく見えた。


明後日がお休みだから一緒に水族館に行こうと約束した。
14歳の私には地元から連れ出してくれる王子様のように思えた。


「いやま」とのデートは楽しかった。優しかったし色々なことを教えてくれた。
魚の事はもちろん、大人になるって事、仕事をするって事、車を運転すること。
何もかもが知らない世界で話を聞いているだけでワクワクしたし大人になった気がした。


自分のいる世界が小さく、みすぼらしく思えて仕方がなかった。
早く大人になりたかった。


「いやま」はいまのままで十分楽しいし、急いで大人になる必要はない。って手を出してこなかった。おでこにキスがお別れの挨拶だった。
毎週「いやま」に会えるのが楽しみで仕方なかった。


健太の事なんかすっかり忘れていたころ、健太から自宅に電話があったと母に伝えられた。すぐに折り返したけれど健太の母親に「電話にはでないのよ」と言われた。
でも電話かけてきたのは健太だし、なんか気になって健太の家に行くことにした。
ピンポーン
「はーい」健太の母親だ
私「健太君いますか?」
母「いるけどーーー。出てくるかしら??」
私「お邪魔しまーす」


2階へ行く


私「コンコン。コンコン。健太??・・・・・・・・コンコン」
「健太??電話くれた??・・・・・・」
ガチャ 健太だ!!
私 「はいっていい??」
健太「うん」


健太の部屋はきれいだったし明るかった。
ベットと勉強机 机の上には参考書がおいてあった。高校2年生の数学だった。


私「高2の数学やってんの?? なんだよ。すごいね」
健太「うーん。暇だからやってたら高2までいっちゃっただけだよ。」
私「ふーん。私も暇だけど勉強したくない (笑)」
健太「うん(笑)」


私「で、何?電話」
健太「うん。俺学校辞めて長野にいくの」
私「なんで?」
健太「プライベートスクールってやつにいくの。」
私「なにそれ?」
健太「人数の少ない学校で自由な感じのところ」
私「そこに行きたいの?」
健太「うん。ここよりいいから」
私「ここよりいいんだ。」
健太「うん。」
私「いいなぁ、すごいな。自分で決めて大人ジャン。健太」
健太「俺?おとなかな?」
私「うん。大人だよ。すごいよ。私も早く大人になりたいなぁ」
健太「無理してならなくていいと思うよ。池山さんのペースでね」
私「マジか?そこもおとなな回答。。。むかつく~~」
健太「(笑)」
私「(笑)   で、いつ行くの?」
健太「ん~今日か明日」
私「はぁ??はやくね??。。。。。。もしかして私の事待ってた?」
健太「(笑) 早いでしょ。待ってた」
私「なんだよ。言えよ早く。」
健太「(笑)」


じゃぁな。うんじゃぁな。


ずいぶんあっけないけれど、これが健太との別れだった。。。。