わたしに何が起こったか!!

暴走族・チーマー・友人の自殺・薬・DV・海外 
若いころに私起こったすべてを書こうと思いました。

海外 AUS その11 薬と上達と死

北上し始めてからは波乗りと車のドライブと薬物の3つくらいしかやることが無くなっていった。
もう波を乗っている以外はずーとネタを吸ってキマッている時間ばかりだった。


タカが海に入るポイントはすべて上級者向けの場所で、負けず嫌いの私はメキメキ上達した。
海に入ると一言でいっても、波の乗るポイントまで自力で行かなくてはならないし、
行けたとしても上級者の中で波を自分のものにすることも、とても大変だった。


ネタを吸いながらイメージトレーニングをして音楽を聴いて、また翌日ポイントを探して波に乗る。本当にそんな日を1ッか月過ごしてやっと目的地のゴールドコーストに到着した。
その頃には上級者のところに躊躇なく入って波に乗れるほど成長していた。
そしてネタを一日に吸う量も増えていった。



先に北上した友人の家に泊めてもらい急いで住む場所を探した。
あっという間に家が見つかった。
波乗りで有名な場所だけあって家の住人はすべて波乗りの為にAUSに来た人たちばかりだった。



ある日海で知り合った友人の家のパーティーに招待された。
タカと2人で行くとそこはマンションで15階に友人の部屋はあった。


エレベーターで15階に降りた瞬間から爆音と笑い声が廊下に響き渡っていた。
案の定、招待された部屋はその部屋だった。
ノックしてドアを開けた瞬間からネタの臭いと騒がしい音が私を包んだ。
なかは人でごった返していた。
ゆうに40人はいたと思う。人の話し声と音楽とでまるでクラブにいるように大きな声で話さないと隣の人の声も聞こえないほどだった。
何人かのグループごとに立ち話をしてたり、バルコニーにたむろっていたり、座って輪になって話しているグループなんかもいた。
友人にお酒をもらい、ネタを吸っているグループに案内されてその輪に入れてもらった。
みんなで輪になって座りネタを回して吸っていた。
吸いながら世間話をしていた。


どれくらいたったころか部屋を誰かが大きな音でノックした。
一番そばにいた私がドアを開けた。
そこにいたのは警察のような服を着た人だった。
近所からの苦情で「音を静かにするように」との事だった。
すぐに爆音のオーディオを消してその人たちは帰って行った。


私たちもそろそろ帰ろうとタカが言った。
私は酔っぱらっているのか薬でぶっ飛んでいるのかわからない状態だった。
周りを見ると部屋の人数も半分になっていた。
それでもまだ騒いでいる人、ぶっ飛んで一人でいる人。みんな思い思いの時間を過ごしていた。
そして私はタカにつれられて帰ったんだ。


翌日の昼過ぎ、昨日行った友人から電話がきた。
私たちが帰ったあと、ベランダに一人でいたやつが飛んだ。
そう言ったんだ。いままで警察にいたと・・・・


私はびっくりしたが、衝撃はあまりなく「そっか~飛んだんだ~」くらいだった。
友人の死になれてしまっていたのか、人生なんてそんなもんだと思っていたのか、
薬のせいなのか、大した感情がわかなかったのを覚えている。