わたしに何が起こったか!!

暴走族・チーマー・友人の自殺・薬・DV・海外 
若いころに私起こったすべてを書こうと思いました。

海外 AUS その2 泥棒と借金

私は学校が終わるとその日はまっすぐ家に帰った。
拓郎は家にいなかった。


部屋に入りクローゼットを開けた。
鞄は朝出かけたところと全く同じところにあるように見えた。
ホッした。
自分の通学かばんを置き、夕食の買い物をしようとお出かけ用のカバンを取った。
何の疑いもなく鞄を開けた。
小さなポケットのファスナーも閉まっていた。
ただ買い物に行くのに持っていくのな?と思い入っているパケを出していこうと思い小さなファスナーを開けた。


入っていなかった。
拓郎が取ったんだ。鞄をあさったんだ。あんなに昨夜吸ってたのにまた吸ったんだ。
鞄をあさったのに元の位置に戻したんだ。私のカバンを勝手に開けたんだ。
いろいろな思いが私の頭の中を駆け巡った。


小さなテーブルの前に座って考えていた。
よ~くテーブルの上を見るとそのパケがあった。
中身は減っているのかわからなかった。


拓郎が帰ってきた。
私は鞄をあさったの?と聞いた。
拓郎はお前が隠しそうなところはだいたいわかるよ!と笑いながら言った。



それからもたびたびお金を貸していた。
拓郎と一緒に暮らして3週間目位だったか、その日も拓郎はネタを吸ってぼーっとした顔で「お前はもっとお金を持ってくると思っていた」と言った。
私は ハッとした。
拓郎と一緒に暮らしだしてからほとんどの生活費は私が支払っていた。
ただ私は拓郎と付き合っている訳でもないし「居候」の身分だから当然かな?とも思っていたが、ネタを買う時のお金はかなり渋って出したり出さなかったりだったのだ。


私は一緒に住んでいる人たちに聞いた。
拓郎にお金を貸しているか?そのお金はいつ返してもらう約束なのか?


ビックリだった。
みんな拓郎にお金を貸していた。全員合わせると20万ほどになっていた。
何よりビックリだったのはそのお金を返すめどは友人がもってくる。との事だった。